事業アイディア: 経営者の孤毒

こんにちは、経営コンサルタントの入野です。

本日はアイディアを思いついた後のジレンマについて解説します。

 

事業計画書での位置づけ

  1. エグゼクティブサマリー
  2. 事業立ち上げの経緯
  3. マネジメントチーム
  4. 会社概要
  5. 経営理念・事業理念
  6. 商品・サービスの概要
  7. 儲けの仕組み
  8. 市場および競合の分析
  9. マーケティング/営業
  10. 立ち上げ戦術
  11. 成長戦略
  12. オペレーション計画
  13. 人事戦略
  14. 財務計画
  15. 資金調達
  16. 出口戦略
  17. リスク管理
  18. プロジェクト管理

初級者によくある間違い

 

■ 「裸の王様」

たとえどんなに優秀な人が実行しても絶対結果が出ないような、
「スジの悪い事業アイディア」というのは存在します。

複数のメンターが数ヶ月もアドバイスしているにもかかわらず、
根本的なスジの悪さを自覚できずに、
生き恥を晒すような裸の王様のパレードをさせてしまうこともあります。

原因の一つはアドバイスする側のスキルや経験の問題。

モバイルやクラウドの事業計画を
スマホを使ったこともなければコードも書いてないジジイに相談しても
まともなフィードバックは帰ってこないのは当たり前です。

アドバイスする側も嫌われたくないので
アホなアイディアをアホだと言い切れずに
無駄なディスカッションを延々としてしまうという心理的な側面もあります。

アドバイスする側にも
相当な知識やスキル、厳しい愛情と覚悟が必要です。

一方で、
アドバイスされる側の問題もあります。

逆切れしそうなツッコミにくい雰囲気を醸しだしてしまう人。

アイディアに対する批判を個人に対する批判と混同してしまう人

間違った答えの言い訳を延々とディスカッションしてしまう人。

また、そもそも全く他人に相談しない人もいます。

コンサル業界でも、
「アホな人が賢いコンサルに相談するんだろう」というのは世間の誤解で、
「コンサルを受ける人はコンサルより賢い」というのが現実です。

謙虚で健全な自信がある人が上手にアドバイスを受けています。

Coachabilityという言い方をされることもありますが、
アドバイスを聞く側にもability(能力)が必要なのです。

中級者でもよくある間違い

 

■ 「自己洗脳」

アイディアをいろいろな人に何回も何回も話していると、
だんだん自分が信じこんでしまう現象が起こります。

原因の一つは、繰り返しの罠

いろいろな人に事業アイディアをプレゼンすると、
プレゼンを一番多く聞かされるのは、結局、プレゼンター本人です。

何度も何度も同じ事を繰り返し聞くと、
どんなにクソのようなアイディアでも深く信じてしまうのは
カルト教団の洗脳にかぎったことではありません。

2つ目の原因はスキルの問題もあります。

事業アイディアを思いつくような人は
かなりハイスキルなので、
クソのようなアイディアでも
綺麗にまとめて売り込むことはできてしまいます。

最後に、意地の裏返しという心理的な側面もあります。

新しい事業アイディアを話しても、
他人の反応はイマイチなことは多く、
「戦う君の歌を戦わない奴らが笑う」状態で冷笑されます。

「ナニクソ!」と毎回心に誓うのですが、
意地の裏返しが自己洗脳に拍車をかけます。

上級者の使うテクニック

 

■ 他のプロジェクトをスタートして、成仏させる

亡霊のように、
事業アイディアは発案者にしぶとく取り憑きます。

プロジェクトは始めるのは簡単ですが、
辞めるのが一番むずかしいです。

一つのアイディアに固執すると、自己洗脳を起こしたり、
やることがそれしかないのにそのプロジェクトを辞めるのは
人事上も難しいので。

プロジェクトを辞めるためには
他の新しいプロジェクトをスタートさせることが
手っ取り早いです。

辞めるべき事業アイディアがあれば、
他の事業アイディアをスタートさせることによって
早めに成仏させることが
上級者は非常にうまいです。

編集後記: 孤毒な私

経営コンサルティングという他社の事業をお助けするのが本来の職業ではあるのですが、
新しいものをハンズオンでつくるのが好きなので
自社でも新規事業をやっております。

AngularJS, Ruby on Rails, PhoneGapなど
かなりエッジな技術を仲間とワイワイと研究しつつ
私自身の孤毒を抜いてもらいながらプロジェクトを進めています。

ご興味のある方は、ご一報ください。

セミナーのお知らせ

来週、セミナーがあります。

前回のセミナーでも
100万ユーザ規模のサービスを立ち上げた大企業ベンチャーの役員さんや、
大企業の事業部長さんや、ベンチャー企業の経営者など、
意識の高い様々な方々が一緒にディスカッションして
「クラス名簿」を自主的に作って仲良くされていたのは微笑ましい光景でした。

詳しくはこちら

11/30 セミナー

本日は以上です。

入野

代表取締役 経営コンサルタント 入野
  • 日本最大のビジネスプランコンテストで1位2位のワンツーフィニッシュ
  • Asian Entrepreneurship Awardで1位2位のワンツーフィニッシュ
  • Google検索「事業計画書」No.1
  • 日本最大のクラウドビジネスアワードの審査員
  • 年間300人以上の経営者に会い、100本以上の事業計画をレビュー
  • 東京大学法学部を休学し
    University of British Columbia (カナダ)へ転入・卒業
  • 世界第2位のソフトウェア会社OracleでITコンサルタント、
    外資系コンサルティング会社にて経営コンサルタントを経て
    Linzy Consulting株式会社を設立
  • IT業界から航空宇宙業界まで
    数社のベンチャー企業、大手企業の取締役・顧問をつとめる
  • 執筆:日本実業出版、日経BPなど
  • 講演:政府系金融機関、証券会社、一部上場企業、コンソーシアムなど
  • 10年ぶりにプログラミングを再開しハッカソン優勝
  • その他:千に三つの世界での失敗経験は数知れず・・・

Twitter


お知らせ: MVPメンターを受賞

第16回MIT-VFJビジネスプランコンテスト&クリニック(BPCC16)にてメンターを務めさせていただきました。最優秀メンターに選ばれました。クリスタルの盾をいただき、記念撮影をパチリと。

事業計画書のパワーポイントのダウンロード

E-mail(必須)
確認のためもう一度(必須)

【パーミッション】(必須)
 事業計画をテーマとした入野の書籍が欲しい
      『今まで誰も教えてくれなかった事業計画のリアルな考え方』(仮題)

  事業計画・プロジェクト管理についてのメルマガが欲しい

  事業計画書パワポのサンプルが欲しい

  特に何もいらない

登録解除