事業計画書のマクロ市場分析ってベンチャーにはあまり意味がない?
【マクロ市場分析の事業計画書での位置づけ】
- エグゼクティブサマリー
- 事業立ち上げの経緯
- マネジメントチーム
- 会社概要
- 経営理念・事業理念
- 商品・サービスの概要
- 儲けの仕組み
- 市場および競合の分析 ★★
- マーケティングと販売戦略
- オペレーション計画
- 人事戦略
- 立ち上げ戦術
- 成長戦略
- 出口戦略
- 財務計画: 売上予測、コスト計画、資金繰り予測、資本政策
- リスク管理
- プロジェクト管理
今回の事業計画書のパワーポイントのサンプルは
「市場および競合の分析」からの1枚です。
↓

解説
ある製品の市場をマクロ的に分析するために、
市場規模と市場成長率について記述したページです。
公的な統計資料を調べて、
市場規模については2006年度の市場売上高を、
市場成長性については5年分のCAGRを指標としています。
ここで注意していただきたいのは、So what(だからどうした?)の部分です。
『地域A、地域Bは市場規模が大きく、市場成長率も高い』
↓
So what?
『当社は地域Aと地域Bをターゲットとするべきだ』
という結論になるでしょうか?
大企業の場合はおそらくYesでしょう。
でも、ベンチャー企業や社内ベンチャーの場合は必ずしもこのようなロジックにはなりません。
- 地域C、Dがベンチャーが生き残るには十分な市場規模がある
- 地域C、Dは大企業が競争するには小さすぎる
- 地域C、Dのマイナス成長の理由が既存企業への不満で、
ベンチャーとしてその不満に対応できる
などの前提が成立する場合は、
ベンチャーにとっては、地域C、Dも魅力的なターゲットとなります。
つまり、ベンチャーにとっては、マクロ的な市場分析をしても具体的な結論を導くことは難しいことがあるのです。
「市場および競合の分析 (Industry Analysis)」のセクションで気をつけて欲しいのはマクロなデータからミクロな結論に簡単に飛びつかないことです。
マクロ的な市場分析から、飛躍したロジックで、ターゲティングを定義してしまっている事業計画書を多く見かけます。特に、大企業出身の経営者によくみられる傾向です。
中長期的な成長戦略を考えると、マクロ的な市場規模などは把握しておくべきではありますが、
立ち上げ期のターゲティングでは決定的な情報ではなく、あくまで参考程度の情報です。
誤解を恐れず極論を言うと、
マクロ的な市場分析は、立ち上げ期のベンチャーにはあまり重要ではありません。
本日は以上です。
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irino@linzylinzy.com
入野 宛てへご一報ください。
アワード審査員に就任
クラウドコンピューティング日本最大のコンソーシアム「ASPIC」が主催する「ASP・SaaS・クラウドアワード」の選定委員を当社代表の入野が拝命しました。
| エグゼクティブサマリー プレゼンテーション |
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|---|---|---|
| マネジメントチーム 経営理念 |
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| 市場分析 競合分析 ビジネスモデル 営業マーケティング |
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| 人事戦略 成長戦略 |
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| 資金調達 資本政策 |
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| 立ち上げ戦略 | ||
| プロジェクト管理 | ||
| 事業計画書テンプレート 作成プロセス |
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- 年間300人以上の経営者に会い、100本以上の事業計画をレビュー
- 東京大学法学部を休学し
University of British Columbia (カナダ)へ転入・卒業 - 世界第2位のソフトウェア会社OracleでITコンサルタント、
外資系コンサルティング会社Headstrongにて経営コンサルタントを経て
Linzy Consulting株式会社 を設立 - IT業界から宇宙ビジネスまで
数社のベンチャー企業、大手企業の取締役・顧問をつとめる - 「事業計画」をテーマに
日本実業出版、日経BPなどに記事を寄稿中 - 講演実績: 政府系金融機関、証券会社、コンソーシアムなど
- その他、千に三つの世界での失敗経験は数知れず。。。
- 記事一覧⇒「リアルな事業計画書の書き方」
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